家の嫁さんは本当に偉いな~ 二世帯同居の考えかた
一昨年の末に結婚した息子。
親方日の丸とはいえ、しがない公職ですから、結婚したとて突然裕福になるわけではない。
そんでもって、僕たち親との同居になっている訳だけれど、お嫁さんにとって何が一番辛いかというなら、この同居だろうと思う。
自分が立場を入れ替えてみれば、その大変さというのは想像に難くない。
でも、 文句一つ言わず、ずっと笑顔で接してくれている、これほど義理親として感謝すべき物はない。
そういえば、先週の土曜日(こどもの日)に嫁さんのご両親を家に招いた。
孫の初節句という事もあり、一緒にお祝いするためだ。
絶対勘違いしてならないのは、息子の処に嫁いだとはいえ、実親が本当の親であり、こちらはあくまでもう一つの家族としての親でしかないということ。
故に親子になったとて、絶対越えてはならないrない壁というのがあるわけだ。
そんなわけで、家内、娘、嫁さんの3人で料理を造って もてなしをしたわけですが、
嫁さんのお父さん、途中で酔っぱらってウトウト、少しだけ横になって休んでいってもらったのですが、
こうした崩した姿を見せてくれることは、僕や僕の家族にとってとても嬉しいことなのです。
互いの親が対立したり不平不満を言い合ったり、それがどれだけ悲しいことか・・・・
来れなかったお婆ちゃんと、お姉さんに見せるのだと言って、5月人形の横でぱちぱち家族写真を撮る姿。
嫁さんの家も本当に良い家庭なのだと思います。
そういえば、同居を初めてすぐの頃、家内が「どう接したら良いのかしら?」と僕に聞いてきた事が有った。
その時僕が答えたのは、「一緒に住んではいても、完全に別の家庭である、と考えることだ」と説明した。
例えるなら、近所の奥さんのしていることに口を出すだろうか? 近所の家庭のあり方に意見をするだろうか?
普通そういったことをする人はまずいない。
これと全く同じ事だ。
その理由はと言うならとても簡単で、隣近所という位置的関係があるだけで、あくまで互いが他人でしかないからだ。
これは家の様な二世帯同居家庭でも全く同じであり、結婚して家庭を持ったからには、完全に独立した家として尊重しなければならない。
その為、それが親としての思いやりや、心配から来る物であったとて、あくまで他人の家と考えて寸分の介入をしてはならないわけだ。
もちろん「どうしたら良いのでしょうか?」と嫁さんから聞かれれば、長く生きている人間としての経験則を話すが、それに従えとか、その通りにするべきだ、とかは一切言わない。
最終的には嫁さんの判断が最優先なのだ。
ましてや家のしきたり(有ればだが)なんぞをネジ込む様な真似は、嫁さんに針のムシロの上を歩けと命令するに等しい。
家族であって他人、そうした意識を持つことが、狭い家の中で二つの家庭のバランスを取るために必要なのだ、と僕は思っているわけです。
そういえば、昨年秋から4月頃までやっていた増築も、この切り離しを完全にするためにやっていた。
これはまがいなりにも家長としての仕事である。
*基本的に僕の考え方は古典的で、維新で日本が世界にデビューし、大発展を遂げた明治の頃の家庭のあり方に極めて近いのです。
何故なら、娘の部屋が二階にあると、どうしても息子夫婦の空間近くに異物(当然僕を含め)?が入り込むことになる、これは絶対的に好ましくない。
完全に区切れていなければ息もつけないだろうし、なにより常に気を遣わなくてはならない。
故に、汗流して増築を行い、娘の部屋を新しい建物の方へ移動させたわけだ。
現在は、アパートの様に階段から上は完全な息子夫婦の世帯であり、上がる際には嫁さんの許可をきちんと取って上がっている。
トイレは二階にもあって重なることは無い、共用なのは風呂だが、共同浴場と同じで空いていれば誰が何時遣っても構わないので、問題生じていない。
キッチンは食器棚が二つに分かれ、シンクも別に使えるし、冷蔵庫も二つ置ける様に広さを取っており、必要ならガスレンジをもう一つ設置して完全
に切り離せるように工夫をリフォーム時にしてあるが、見ていると、嫁さんと家内で仲良く&得に分け隔てる事も無く使っている。
こうして二つの家族が出来る限り重ならないようにしているわけだけれど、唯一家(僕)のポリシーとして、家族としての基本的あり方そのものでもある
事から、夕飯だけは一同に会して食べる様にしている。
ただ、息子夫婦が上の部屋で食べたい、外食したいと要望があれば、家は一切口を出さない。
別の食事を嫁さんが造って息子夫婦が別に食べても、何ら問題はない。
こちらはあくまで、一緒にいてもらえるだけでも感謝しなければならない立場でもあるからだ。
正直「このままいつまで平穏で行くことができるだろうか?」と不安になることもあるけれど、やがて家を持ち、家から出ることが有っても、それは喜ばしいことであり、
互いに不快な思いや喧嘩して別になるような事だけはしたくない。
「しかしな~」 とにかく一番偉いのは 息子の嫁さんである という事実だけは間違いないだろう。